前回は、やさしさを大切にするISFJさんの人間関係についてご紹介しました。
今回は、誠実さと責任感をもつ「ISTJ」さんに向けて、人との関わり方を少しだけ楽に感じられるようなヒントをお届けします。
- 人との関係が、どこかむずかしく感じるあなたへ
- 人間関係が少しラクになる5つのヒント
- 人間関係に疲れてしまう6つの理由
- 「伝えるのが苦手」でも、大丈夫。ISTJらしい自己表現のカタチ
- あなたの“ちゃんと”は、そのままでいい。
- 次回予告
人との関係が、どこかむずかしく感じるあなたへ
SNSの通知が鳴るたびにちょっと憂うつになる。
誰かと話していると、何を話せばいいのか頭が真っ白になる。
そんなふうに「人と関わるのが苦手」「人間関係って疲れる」と感じてしまうことありませんか?
もしかするとあなたは、ISTJという性格タイプかもしれません。
ISTJの人はちゃんとしていたい、曖昧なことが苦手、誠実でいたいそんな気持ちを大切にしている人です。
でもそれゆえに、人付き合いがどこかで「面倒くさい」「もういいかな」と感じてしまうこともあるのです。
今回はそんなあなたが「もう少し人と関わってみるのもいいかな」と思えるヒントをお届けします。
人間関係が少しラクになる5つのヒント
1.「関わる人の“範囲”を、自分で決めていい」
全員と仲良くする必要はありません。
「信頼できる3人」いれば十分。
2.「“正しさ”より“感じたこと”で会話してみる」
「これってこういうことだよね」ではなく
「私はこう思ったんだけど、どう思う?」という一言が◎。
3.「“ルール”を伝えるときは、“私は”を主語に」
「普通こうでしょ」ではなく「私はこの方がやりやすくて」と言うと、押し付けにならない。
4.「“沈黙”も立派な会話の一部にしてみる」
「黙っていても心地いい関係」を築ける相手との付き合いを大事に。
5.「“行動”で気持ちを伝えるスタイルを大事にする」
「ちょっとした手伝い」や「準備しておく」など、
言葉以外の思いやりがISTJの強み。
人間関係に疲れてしまう6つの理由
「なんだか人といるだけでぐったりする」「できれば一人でいたい」と感じる理由には、ISTJならではの背景があります。
理由 | 解説 |
---|---|
1. 「こうあるべき」の基準が しっかりしている |
自分の中のルールに沿わない 相手の言動にモヤモヤしやすく、 ストレスをためやすい |
2. 感情よりも「正しさ」で 会話しがち |
相手に冷たく見られてしまうことがあり、 誤解されて疲れる原因に |
3. 自分の思いを うまく言葉にできない |
考えすぎてしまい、 シンプルに気持ちを伝えるのが苦手 |
4. 自分の感情に “鈍感”なことがある |
我慢しすぎて、 気づかぬうちに心が疲弊してしまう |
5. 自分の世界(ルーティン)を 乱されるのが苦手 |
予定外の誘いや急な変更が ストレスになりやすい |
6. 相手の気持ちを 「どう扱えばいいか分からない」 |
感情的な相手とのやりとりで 戸惑いや不安を感じやすい |
「伝えるのが苦手」でも、大丈夫。ISTJらしい自己表現のカタチ
ISTJのあなたは、何かを話すとき「正確に伝えなきゃ」「間違ってはいけない」と考えすぎてしまうことがありませんか?
でも自己表現って「正解を言うこと」じゃないんです。
相手が聞きたいのは、あなたの中にある「そのままの気持ち」。
たとえ言葉にできなくても伝え方はいろいろあります。
試してみてほしい、小さな自己表現のステップ
- 紙に書き出してみる
「好きなこと」「苦手なこと」「大事にしていること」などを箇条書きでOK。
まずは“自分で自分を知る”ところから始めてみてください。 - ひとつだけ、誰かに話してみる
書いた中から「これなら言えるかも」と思うことを、家族や友達に話してみる。
無理に全部言わなくていいし、言葉に詰まっても大丈夫。 - 「行動」で伝える方法も選択肢に
ありがとうを言葉で伝えられないときは、小さな手伝いや気遣いでも十分伝わります。
ISTJの“静かな思いやり”は、しっかり届いています。
あなたの“ちゃんと”は、そのままでいい。
人付き合いが苦手だと感じるとき、つい「自分を変えなきゃ」と思ってしまうかもしれません。
でも、あなたが大切にしている「ルール」や「まじめさ」や「丁寧さ」は、何ひとつ間違っていません。
無理に明るくなろうとしなくていいし、無理に社交的にならなくてもいいんです。
自分にとって心地いい距離感で、少しずつ人と関わっていけたら──それだけで十分。
人との関係に疲れたときは、またここに戻ってきてくださいね。
次回予告
次回は、仕事に真面目に向き合いすぎて、気づけば疲れてしまうISTJさんに向けた記事をお届けします。
「頑張っているのに評価されない」
「人より責任を背負ってしまう」
そんな悩みを抱えるISTJさんが、もっと肩の力を抜いて働ける職場を見つけられるように、自分のしんどさと向き合いながら自分に合う環境を見つけていくためのヒントをまとめました。
次回もどうぞお楽しみに。
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