前回の記事では「INFPさんの人間関係」についてお届けしました。
今回はそこから視点を少し移して、職場や働き方について考えていきたいと思います。
「なんとなく働きづらい」
「頑張っているのに報われない」
そんなふうに感じるINFPさんへ自分らしく働くためのヒントをやさしくお伝えしていきます。
INFP×人間関係の記事はこちら↓
- 「今の職場、すごく疲れる…でも、自分が我慢すればいいのかな」
- なぜINFPは「働きづらい」と感じやすいのか?
- 自分に合わない職場・働き方のサイン
- “心地よく働ける”環境の特徴とは?
- 働き方を見直すための3つのステップ
- 「働ける場所」ではなく、「自分が心から居られる場所」へ
- 次回予告
「今の職場、すごく疲れる…でも、自分が我慢すればいいのかな」
人の気持ちを考えすぎて、仕事が終わる頃には心がぐったりしている。
みんなと同じように働いているつもりなのに、なぜか自分だけがしんどい。
そんな風に、“なんとなく働きづらさ”を抱えていませんか?
INFPタイプのあなたは、人の感情や空気に敏感で、ひとつひとつの出来事を深く受け止める繊細さを持っています。
だからこそ、職場という空間で生じる「違和感」や「評価されにくさ」に、誰よりも早く反応してしまうのです。
この記事では、働きづらさを感じやすい理由と、自分らしく働ける環境やスタイルの見つけ方についてやさしく解説していきます。
「このままでいいのかな」と感じている方にとって、少しでも自分の心に合った働き方を考えるきっかけになれば嬉しいです。
なぜINFPは「働きづらい」と感じやすいのか?
職場で特に大きなトラブルがあるわけじゃない。
でも、なんとなくずっとモヤモヤしていたり毎日心が疲れている──。
そんな違和感を抱えやすいのは、INFPタイプの繊細で理想を大切にする性質が関係しているかもしれません。
・意味のない仕事に耐えられない
INFPタイプの方は心から納得できることに取り組みたいという気持ちが強く、逆にとりあえずやればいいと感じる作業や、機械的な業務にはモチベーションが湧きにくい傾向があります。
「誰のためになっているのか分からない」
「自分の役割に意味を感じられない」
──そんな状態が続くと、やりがいを失いやすくなります。
・感情に敏感で、職場の空気に影響されやすい
周囲の人の機嫌や言葉に敏感に反応してしまうINFPは、表面上は穏やかでも、内心は人間関係にかなり気を遣っていることがあります。
とくに緊張感が漂う職場や、成果主義が強い環境では常にピリピリした空気に消耗しやすくなります。
・やさしさが裏目に出て、自分をすり減らしてしまう
頼まれると断れなかったり、相手の期待に応えようと無理をしてしまうことも。
そのやさしさは素晴らしいものですが、「断る=悪いこと」と思い込んでしまうと自分のキャパを越えて、働きすぎてしまうこともあります。
INFPが感じやすい“働きづらさ”の特徴
- 表面的な仕事に意味を見出せず、心がついてこない
- 職場の空気・人間関係に敏感すぎて疲れる
- 頼まれると断れず、気づけば仕事を抱え込みがち
自分に合わない職場・働き方のサイン
明確にここが合わないと気づけることもあれば、違和感や疲れが“じわじわと積もる”ような形で現れることもあります。
特にINFPタイプの方は、感覚的なズレや納得感の欠如に敏感な反面、「自分がもっと頑張るべき」と責任を抱えてしまう傾向も。
ここでは、自分にとって今の働き方や職場が合っていないかもしれないときに現れる、わかりやすいサインをご紹介します。
・朝起きたときに心が重い
「また今日も仕事か…」と布団の中でため息をつく日が続いていませんか?
単なる疲れではなく、その場所に行くことそのものが負担になっている可能性があります。
・「なんでこんなことしてるんだろう」と感じる
業務の目的や意義が見えず、目の前のタスクに意味を見出せない状態。
自分の価値観と仕事内容が噛み合っていないとき、強い虚無感を感じやすくなります。
・評価や人間関係がしんどいと感じる
誰かの言葉に傷ついたり、評価されないことで「自分の存在価値がないような気がする」…そんな思いが続く場合は要注意。
INFPにとって信頼や共感がない人間関係は、気づかないうちに心をすり減らす要因になりやすいです。
もしかしてこんなサイン出ていませんか?
- 朝から理由のない疲労感や憂うつがある
- 仕事内容に意味ややりがいを感じられない
- 周りの空気や反応に日々敏感になっている
“心地よく働ける”環境の特徴とは?
このままじゃ続けられない…と感じたとき、無理に自分を変えようとする必要はありません。
大切なのは、自分の性格や感受性に合った環境を選ぶ視点を持つこと。
ここでは、安心してのびのび働ける環境の特徴をいくつかご紹介します。
・自由度がある(指示・干渉が少ない)
INFPは「やらされている感」や「細かい指示・監視」にストレスを感じやすいタイプです。
自分のペースやアイデアを尊重してもらえる職場だと、モチベーションが自然と湧いてきます。
・共感できる人と関われる環境
深い人間関係を好むINFPにとって、同じ温度感で話せる相手がいることは何よりの安心材料。
競争よりも協力を大切にする会社の雰囲気や、感情に配慮できる上司・同僚がいる環境だと、自分らしさを発揮しやすくなります。
・静かで落ち着いた職場/在宅・個人裁量のある働き方
感覚が鋭く、音や会話の多さに疲れてしまいやすいため、落ち着いた空間や一人の作業時間が確保できる職場が向いています。
在宅勤務やフリーランスなど、自分のリズムで仕事を組み立てられる働き方も相性抜群です。
INFPにとって心地よく働ける環境のキーワード
- 干渉が少なく自分の裁量で動ける
- 安心して話せる人がいる/チームの雰囲気が穏やか
- 静かな空間・在宅・マイペースに働けるスタイル
働き方を見直すための3つのステップ
「今の働き方、なんだか合っていないかも…」と感じたら、無理に我慢を続けるよりも少しずつ自分に合う方向に整えていくことが大切です。
いきなり転職や独立を目指す必要はありません。
まずは小さな“見直し”からはじめてみませんか?
① 自分の「大切にしたい価値観」を書き出してみる
INFPタイプは自分にとって意味があることを特に大切にしたいタイプ。
まずは、何をしているときに心が満たされるか、どんな働き方が気持ちよく感じるかを言語化してみましょう。
たとえば、「静かな場所」「人と比べられない環境」「誰かの役に立つ仕事」など、キーワードをメモするだけでも心が整理されていきます。
② 働き方の選択肢を広げてみる(会社員だけが正解じゃない)
「正社員じゃなきゃ」「毎日出社が当たり前」──そんな思い込みが、自分を苦しめているかもしれません。
在宅ワーク・フリーランス・副業・パラレルワークなど、今はさまざまな働き方があります。
どれが合うかは人それぞれ。
自分にしっくりくる形を試してみるだけでも、心の軽さが変わってくるかもしれません。
③ 「自分のままで働ける場所」にこだわることを恐れない
「合わせられない自分が悪い」と思っていませんか?
でも、自分を偽って働くことのほうが、ずっと大きなストレスになります。
少し勇気がいるかもしれませんが、“そのままの自分でいられる場所”を選ぶことは、自分のやさしさと力を活かす第一歩でもあります。
「働ける場所」ではなく、「自分が心から居られる場所」へ
働くことに我慢や違和感を感じてしまうのは、あなたの感受性が弱いからではありません。
どこかに自分らしくいられる場所があることを、心のどこかで知っているから。
INFPのあなたは、ただ働ければいいのではなく「意味のある時間を過ごしたい」「心から納得して関わりたい」という願いを大切にしています。
その想いをどうか手放さないでください。
焦らなくて大丈夫。
誰かと比べなくても大丈夫。
“自分を偽らずにいられる場所”を選ぶことは、逃げではなくあなたの強さです。
働ける場所よりも、「心から自分が居られる場所」を。
その選択がきっとあなたをもっと軽やかに、やさしく生きられる方向へ導いてくれます。
あなたの中にあるやさしさが、もっと自然に息をできる場所に出会えますように。
次回予告
次回は、「INFP×恋愛」をテーマにお届けします。
好きなのに素直になれなかったり、尽くしすぎて疲れてしまったり──
やさしさゆえに悩みやすいINFPさんが、“自分らしさ”を大切にしながら恋と向き合うヒントを次回はお伝えする予定です。
恋に不器用でも大丈夫ですよ。
自分らしい恋ができるように、一緒に考えていきましょうね。
次回もどうぞお楽しみに。
前回の記事からINFPタイプについて知りたい方はこちらも参考にどうぞ。